『眠育(みんいく)』って?大人も子どもも気を付けたい睡眠のはなし
みなさん、こんにちは!
明日は、二十四節気のうちのひとつ“立秋”です。
とはいえ、まだまだ厳しい暑さが続く毎日…(汗)
秋の涼しさが待ち遠しいですね!

さて、もうしばらくは夜も寝苦しい日が続きそうですが、
みなさんはしっかりと睡眠をとれていますか?
子どもたちも、夏休みともなれば夜更かししがちですよね。
昔から「寝る子は育つ」とはよく言うものの、なぜ睡眠が大切なのか、
具体的な部分は知らないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回のママ職ブログでは、『眠育(みんいく)』について取り上げ、
睡眠の基礎知識などについてもお伝えしたいと思います。
ぜひご家族でご一読いただき、
睡眠の大切さについて、一緒に考えてみましょう!
★『眠育』で不登校を防ぐ?!
『眠育』とは、睡眠教育の略称で、睡眠についての正しい知識と習慣を
身につけるための教育のことを言います。
2007年、日本睡眠推進協議会によって、
福井県のとある小学校で事業を開始したのが始まりだとされていて、
具体的には、次のようなプログラムが実施されました。
・14日間の睡眠票記録(生活リズム実態調査)
・医師らによる生活リズム修正への提言(三者面談)
・医師らによる保護者向けの講演(睡眠の知識育成)
・教師から児童へ、生活リズム形成の重要性についての授業
これにより、
・不登校の多くが、体内時計の乱れや生活リズムの乱れを起因とすること
・早くから眠育に取り組むことで、将来の不登校を防ぐことができること
などが証明されたのだそうです。
また、近年の研究では、睡眠不足の蓄積(=睡眠負債)により、
・記憶力や判断力、集中力、学習意欲の低下
・起きられない、頭痛、腹痛、肥満、肌荒れ、免疫力の低下
・イライラ、無気力、無関心、自身がもてない、不安…
など、心身の健康状態に悪影響を及ぼすことも分かっています。
そんな“睡眠”の基礎知識は、ぜひとも正しく身につけておきたいですし、
それを子どもたちにもしっかりと伝えていく必要がありますね。

★睡眠の役割は?
ではここからは、睡眠の基礎知識について学んでいきましょう!
そもそも、睡眠の具体的な役割はというと、大きく分けて次の2つです。
①身体への働き(=レム睡眠)
・身体を休ませて疲労を回復させる
・免疫力を上げて抵抗力を高める
②心への働き(=ノンレム睡眠)
・脳を休ませて、記憶や知識、情報の整理や定着を行う
・ストレスの軽減
一般的には、これら①と②のペアを、90~120分周期で、
一晩のうちに4~5回繰り返します。
ちなみに、疲労回復に関わる「成長ホルモン」は、
寝始め90分間の最も深い睡眠時(=ノンレム睡眠)にまとめて分泌され、
その後はほとんど出なくなると言われています。
そのため、最初の90分間をどれだけ深く眠れるかが重要になります。
また、「成長ホルモン」は子どもだけでなく大人にとっても重要で、
傷の修復や美容に必要な新陳代謝を促す働きがあります。
ただし、「成長ホルモン」の分泌量は大人になるにつれ減ってくるので、
毎日安定した深い睡眠を確保することが大切です。
みなさんの睡眠パターンはどのようになっているでしょうか?
この機会に一度、起きた時刻と寝た時刻を1週間記録してみてください。

★家族で取り組もう!!
では、よい睡眠をとるために、どのような工夫をすればよいのでしょうか?
起床時に朝日を浴びる、朝食をしっかり摂る、適度な運動を…
などということはよく見聞きするかと思いますが、今回はこれら以外に、
家族みんなで簡単に取り組める方法をいくつかご紹介します!
・“ノー夜更かしデー”を作る
思い切って「〇曜日だけは早く寝る!」というような家族のルールを
作ってみてはいかがでしょうか。
家族みんなが一緒なら、小さなお子さんも安心して、早い時間でも
ぐっすり眠ることができるでしょう。
・夜はリビングの照明を暗めにする
寝室だけではなく、普段過ごしているリビングの照明も暗くすることで、
体が睡眠モードに切り替わるのを促します。
・“感謝”を伝え合う
寝る前に、今日1日を振り返ってみてください。
その中で、“嬉しかったこと”や“感謝”を家族みんなで伝え合います。
そうすることで、寝床に不安や心配事を持ち込まず、
プラスの気分で入眠することができます。

いかがでしたでしょうか。
とても身近なはずの睡眠ですが、
意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。
この機会にぜひ、ご自身やご家族の睡眠について見つめ直し、
家族みんなで心身ともに元気に日々を過ごしましょう♪
≪参考≫
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