きれいなだけじゃない!和柄に込められた願い
みなさん、こんにちは。
涼しくなってきて、体調は崩していませんか?
特に今年はマスクが手放せないですが、
やはり風邪気味という話を多く聞くようになってきたように思います。
さて、そんなずっとつけているマスクですが着けていることが多いせいか
マスクでオシャレをする人も増えてきていますね。
マスクにつけるアクセサリーや、素敵な布を使った
素敵なマスクをされている方もいらっしゃいます。
(windy163さんによる写真ACからの写真)
そんな中、今年大ヒットした漫画『鬼滅の刃』の登場人物たちが着ている、
着物柄を使ったマスクを持っている人も見かけます。
鬼滅の刃は大正時代がモデルですので、
よく和服などに使われている和柄の布を使って作られているようですね。
和柄はシンプルながら、オシャレで素敵ですよね!
そんな和柄なのですが、きれいなだけではなく
実は柄それぞれに意味があるのをご存知でしょうか?
今回は、そんな奥が深い和柄にスポットを当ててみたいと思います!
和柄、と一言で言っても様々な柄があります。
全てをご紹介するのは難しいので、
いくつかピックアップしてご紹介していきます。
まずは、『鬼滅の刃』で出てくる柄をご紹介します。
●市松(いちまつ)
(しばいぬだいすきさんによる写真ACからの写真)
『鬼滅の刃』主人公が着ている着物の柄ですね。
元々は「石畳」と呼ばれ、
平安時代からある最古の模様とも言われています。
それが江戸時代中期に、
「佐野川市松」という歌舞伎役者が使用したことから
大ヒットし『市松模様』と呼ばれるようになったのだそうです。
この柄には石畳のように、ずっと続いていくようにということで、
『繁栄』という意味が込められています。
鬼滅の刃以外でも、東京オリンピックのエンブレムに
この市松模様が使われているのでチェックしてみてください。
●麻の葉(あさのは)
(きぬさらさんによる写真ACからの写真)
『鬼滅の刃』主人公の妹が着ている柄が麻の葉です。
幾何学模様が、麻の葉に似ていることからこの名前がついています。
この柄には、『魔よけ』の意味が込められていることと、
麻の成長速度が速くまっすぐのびることから
『子どもの健やかな成長』の意味も込められて、
赤ちゃんの産着に使われることが多い柄です。
●鱗(うろこ)
(hoshihoshikoさんによる写真ACからの写真)
『鬼滅の刃』で主人公の仲間が着ている柄です。
三角がずらっと連なったような柄で、シンプルなデザインなので
世界各地で最古からみられる模様でもあります。
日本では、これは蛇の鱗をモチーフにしているそうで、
蛇の脱皮のイメージから『再生』『厄除け』という意味があります。
東京スカイツリーでもあちこちで使われている模様だそうですので、探してみてください。
ここからは、よく見る和柄をいくつかご紹介していきます。
●青海波(せいがいは)
(たくぽんさんによる写真ACからの写真)
波をモチーフにしたデザインです。
穏やかな波がどこまでも続くようにとの願いを込めて、
『永く平穏に過ごす』という意味があるそうです。
その意味が示すように、結婚祝いなどでも使われる模様です。
●矢絣(やがすり)
(きぬさらさんによる写真ACからの写真)
矢絣は、矢の羽の部分を絣織で表した文様のことです。
袴などでよく使われる模様なので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
矢は一度射ると元に戻ってこないということから、『婚礼の縁起物』として。
また、破魔矢から『邪気を払う』という意味があります。
●七宝(しっぽう)
(健zさんによる写真ACからの写真)
いくつもの円を4分の1ずつ上下左右にずらして重ねた文様で、
別名、輪違い繋ぎ文とも呼ばれています。
四方どちら(東西南北)にも連続して続いていくことから、
『円満』『調和』『良縁があるように』といった意味があります。
四方→しほう→しっぽう→七宝と、音で変化していき、
縁起の良い『七宝』と呼ばれるようになったそうです。
ちなみに、七宝とは金・銀・瑠璃・瑪瑙・珊瑚・水晶・真珠の7つのことです。
いかがでしたか?
今回ご紹介したのは、ほんの一部です。
なんと和柄と呼ばれる文様は、50種類以上もあるそうですよ!
基本的に和柄というのは、縁起の良いものとして使われているので
シンプルな柄とはいえ、不祝儀の場所では控えるようにしましょう。
とはいえ、和柄は使いやすいのでぜひ色々な場面で使ってみてください。
和柄そのものの意味だけでなく、
色の意味も加えると様々な想いを込めることができますよ。
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