世界中の子どもたちを笑顔に♪『ランドセルの寄付』の話
みなさん、こんにちは!
10月も中旬になり、日に日に秋が深まってきましたね。
スポーツに読書、芸術に食欲、紅葉に行楽にそれから夜長…
楽しみなことがたくさん待っているこれからの季節、
みなさんはどんな“○○の秋”を楽しみますか?
毎年“読書の秋”の割合が多めな我が家では、先日、
小学4年生の息子の宿題(音読)でこんな絵本に出会いました。
(ポプラ社ホームページより)
これは、使い終えたランドセルを、アフガニスタンの子どもたちへ届ける
という活動を紹介した写真絵本です。
我が家ではちょうど、現在中学1年生の娘が使っていたランドセルを
クローゼットに置いたままにしていたので、この機会に
『ランドセルの寄付』について詳しく調べてみることにしました。
今回のママ職ブログでは、具体的にどのような活動なのか、
実際に寄付する方法や、ランドセルが届けられるまでの道のりも
ご紹介したいと思います!
★ランドセルは、未来へつながる希望
ここ日本では、今は当たり前のように義務教育制度が存在していますが、
世界には、様々な事情で学校へ行けなかったり、
学校そのものがなかったりして、
勉強する機会を奪われている子どもたちが大勢います。
その結果、読み書きができないために賃金の高い仕事に就けず、困窮し、
その子どもたちもまた、家計を助けるために働き、学校に行けず…
こうして、世代をまたいで貧困のループに陥っていくのです。
そんな中、こうした状況を少しでも変えていこうと、
ランドセル用素材の人工皮革「クラリーノ」を生産している
化学メーカーの「クラレ」が中心となって、2004年から
ある活動が始められました。
それが、『ランドセルは海を越えて』というプロジェクト。
“学ぶ喜びを知るきっかけにしてもらいたい”という思いで、
紛争と混乱が続くアフガニスタンの子どもたちへ、
使われなくなったランドセルを届けています。
これまでに届けたランドセルの数は、
プロジェクト開始から20年間で約15万個。
ちなみに、お気付きかと思いますが、先にご紹介した絵本のタイトルは、
このプロジェクト名なのだそうです。
★実際、ランドセルはどうやって海を越えるの?
今回ご紹介している『ランドセルは海を越えて』のプロジェクトでは、
次のような流れで寄付ができるようになっています。
1) クラレのホームページから応募。
2) 受付確認メールが届く。
3) 受付締切後に、ランドセルの送付先住所の情報がメールで届く。
4) 受け取った送付先住所へ、ランドセルを梱包して発送。
※発送料は、発送者側が負担します。
こうして日本全国から集められたランドセルは、
スタッフやボランティアの手によってひとつひとつ検品されます。
その後、段ボール箱に詰められ、横浜港から出航するコンテナ輸送船で、
シンガポールを経由してパキスタンにあるカラチ港へ向かいます。
カラチ港からは陸路で、いよいよアフガニスタンへと運ばれるのです。
途中、荷揚げに許可が必要だったり、治安が悪い地域があったりして、
ランドセルが実際に子どもたちの手に渡るのには数か月かかるのだとか。
ちなみに、宗教上の理由で、一部でも豚革を使用したランドセルは
アフガニスタンへ届けることができません。
また、このプロジェクトでは毎年、募集期間(1月~3月頃)や
募集上限が設定されていますので、あらかじめホームページなどで
確認が必要です。
★あなたのランドセルを待っている子どもたちがいます!
今回は、「クラレ」の『ランドセルは海を越えて』というプロジェクトを
ご紹介しましたが、ランドセルの寄付を受け付けている団体は
他にもたくさんあります。
支援先:アフガニスタン
費用:団体までの送料実費+海外輸送経費(@1,800円)
募集期間:通年
その他:「全ての女性が自らの意思で選択できる世界」を目指し、
特に女の子の就学に役立てる
支援先:アフガニスタンやスリランカ、南スーダン等90か国以上
費用:団体までの送料(サイズにより、0円~実費)+
寄付金(段ボール1箱につき2,900円~3,700円)
募集期間:通年
その他:ランドセルだけではなく、洋服や文具等の不用品も寄付可能
支援先:ベトナムやカンボジア、タイなどの東南アジア中心の国々
費用:団体までの発送料実費+
寄付金(段ボール1箱につき1,000円以上)
募集期間:通年
その他:現地まで郵送するのではなく、
全てスタッフやボランティアによる手渡しで届ける
…などなど。
支援団体によって、支援先も費用も違いますので、良く調べた上で、
みなさんの条件に合う支援団体を見つけてみてください!
いかがでしたでしょうか。
冒頭でご紹介した絵本の中の写真には、ランドセルを受け取って、
とても嬉しそうな子どもたちの笑顔があふれていますよ。
最近では、6年間の役目を果たしたランドセルを、
お財布やキーホルダーなどの小物にリメイクするという
素敵な方法もありますが、もし、「ゴミに出すしかない…」とか
「思い出として残しているだけ」というランドセルがあるのなら、ぜひ、
世界の子どもたちへ寄付をするということも考えてみませんか?
≪参考≫
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