子どもも大人も持っていたい『ナナメの関係』とは?
みなさん、こんにちは!
桜の開花宣言が出されたと思ったら、あっという間に満開ですね!
本格的な春の到来に、心も浮き立つ今日この頃です。
(のらんちゅさんによる写真ACからの写真)
さて、あと数日で新年度がスタートします!
年度替わりに伴う人事異動や引っ越しなどにより、
新しい職場・新しい学校で
新年度をスタートさせるご家庭も多いのではないでしょうか。
そうでなくても、クラス替えや、新たに部活に入部するなどして、
親子ともに環境の変化は少なからずありますよね。
そんな時に気になってくるのが、
上司や同僚、先生や友達などの「タテ・ヨコの関係」ですが、
この他に『ナナメの関係』というものがあることを、
みなさんご存知でしょうか?
実はこの『ナナメの関係』、子どもにも大人にも
メリット大!!なのです。
では、一体どんな関係で、どんなメリットがあるのか、
今回のママ職ブログで詳しくお伝えしたいと思います!
★タテでもなくヨコでもない“第三者”
親や先生、先輩や上司などのタテの関係でもなく、
友達や同僚などのヨコの関係でもない、
第三者との関係を『ナナメの関係』と呼びます。
例えば、子どもにとっては地域の大人や高校生・大学生などが、
大人にとっては社外の先輩や上司、または習い事で出会う人や、
子どもと通う児童館のスタッフなどが『ナナメの関係』にあたりますね。
みなさんや、みなさんのお子さんの場合はどうですか?
それぞれの『ナナメの関係』にあたる人を思い浮かべてみてください。
★学校や職場・家庭だけでは得られないモノ
こういった『ナナメの関係』の存在がいることによって、
タテやヨコの関係では得られない様々なメリットがあると考えられています。
以下に一例をご紹介しますね。
・非認知能力が育つ
IT、AIの進化により、これまでの教育が通用せず、
新たな能力である非認知能力が今後の時代に必要だと言われています。
タテ・ヨコの関係のように近すぎず、他人のように遠すぎない、
『ナナメの関係』という絶妙な距離感の中でのふれあいでは、
想像力や忍耐力、社交性や思いやり、自制心などの
数値化できない能力=「非認知能力」がより鍛えられます。
こうした能力は、子どもにとっても大人にとっても大切な、
人生そのものに深く関わってくる能力だとされ、近年注目されています。
また、こうした「非認知能力」が向上することで、
理解・判断・論理など数値化できる知的機能=「認知能力」の
発達を促す、とも言われていますよ。
・新しい価値観や、ローモデルに出会える
自分や、タテ・ヨコの関係にはなかった
「新しい価値観」に出会えることによって、
これからの視野がぐっと広まります。
また、「この人のようになりたい!」と思えるような人、
つまりローモデルに出会えることで、
今の自分を見つめなおしたり、
自分の目指す方向を明らかにできたり…
というように目標に向かって成長することができます。
・自己肯定感が保たれる
学校では先生に怒られ、家では親に怒られる…
というのが当たり前だった一昔前。
それでも当時の子どもたちの自己肯定感が低くならなかったのは、
近所のおじちゃんやおばちゃんに慰めてもらったり、
居場所をつくってもらったりしたから、ということが考えられます。
大人でも、例えば上司や同僚とトラブルがあった場合、
社外に『ナナメの関係』となる存在がいたら、
社内では言いにくいことでも相談できたり、
元気づけてもらったりすることができますよね。
こういったことで、自己肯定感を保っていけるのです。
・コミュニケーション力が身につく
一番身近なタテ・ヨコの関係では、
お互いに考えていることが大体予想できます。
一方、『ナナメの関係』では、
相手の考えていることや言おうとしていることは、
いつもより想像力を働かせて考えなければ分かりませんよね。
そうすることによって、コミュニケーション力が身についていくのです。
★いろんなコミュニティに参加しよう!
上記にあげたこと以外にも、様々なメリットが得られる『ナナメの関係』、
みなさんやお子さんの周りにも、ぜひ増やしていきましょう!
そのためには、たくさんのコミュニティに自ら参加することが必要です。
「コミュニティ」といっても、それは地域だったり、習い事だったり、
ボランティアだったり…場所も種類も様々です。
最近では、「カタリバオンライン」などの
オンラインコミュニティもありますよ。
待っているだけではなかなか出会えない関係になりますので、
ここはぜひ勇気を出して、一歩踏み出してみてください!
(rice-momoさんによる写真ACからの写真)
いかがでしたでしょうか。
勇気を出して自ら出会いに行くことが必要ですが、
子どもも大人も『ナナメの関係』が豊かであればあるほど、
その人の人生はきっと豊かになっていくものと思います。
また、私たち大人は、地域の子どもたちにとっての
『ナナメの関係』の存在にもなり得ます!
「社会全体で子供を育て守る」という意味でも、
近所のおせっかいな(?)おじちゃん、おばちゃんになるのも良いですね。
Comments