読めば読むほどクセになる?!全国各地の『方言絵本』
みなさん、こんにちは!
明日は、二十四節気のうちんひとつ“小雪(しょうせつ)”たい。
(明日は、二十四節気のうちのひとつ“小雪(しょうせつ)”です。)
寒かとこでは雪の降るころて言われとるけん、ぬっか服ば着て、
(寒い地域では雪が降るころと言われていますので、温かい服を着て、)
風邪ひかんごと気を付けんばね。
(風邪をひかないように気を付けないといけませんね。)

さて今回の冒頭は、筆者のふるさと“長崎”の方言を使ってみました!
他の地域の方言に比べて、聞き馴染みのない方が多いと思われますが、
標準語訳でなんとなくお分かりいただけたでしょうか(汗)。
長崎のほかにも、方言は日本全国津々浦々に存在していますが、
その地域の風習や文化を色濃く映す独特の言葉や響きには、
愛らしさや親しみやすさなど、不思議な魅力がたくさんありますよね。
今回のママ職ブログでは、そんな魅力いっぱいの方言が使われた絵本を
いくつかご紹介したいと思います!
ぜひお子さんと一緒に、『方言絵本』で言葉の旅に出かけてみませんか♪
★【津軽弁】なんげえはなしっこしかへがな
まずは東北地方、青森県の絵本から。

(Amazon購入ページより)
文:北 彰介 絵:太田大八 出版社:BL出版
「長いお話をしてやろうかな」―――という語り出しで始まるこの絵本。
津軽弁で書かれた短編の昔話が7編収録されているのですが、どれも
「ガア ボタン ガア ボタン」「ミン ミン ミン デデッポッポ」
などの繰り返しが延々と続きます。
実は、これらは「果てなし話」といって、次々とお話をせがむ子供に
「もういい!」と言ってもらうためのお話なのだとか。
津軽弁を知らずとも、軽快なリズムに乗って楽しく読めますよ♪
★【尾張弁】ノブーナガ
次は中部地方、愛知県のこの絵本!

(絵本館HPより)
作:丸山 誠司 出版社:絵本館
ある日、外国からやってきた3人の外国人たち。
彼らは、そこで出会ったオダ・ノブーナガに日本語を教わるのですが、
どれもコテコテの尾張弁で―――?!
果たして、外国人たちは無事に日本語を習得できるのでしょうか。
信長と外国人とのやり取りに思わずクスっと笑える一冊ですよ。
シリーズ第二弾の、『ひでよーし』も必見です!!
★【関西弁】どこいったん
続いては、近畿地方。関西弁と言えばこの一冊!!

作:ジョン・グラッセン 訳:長谷川義史
大人気の「ぼうし」シリーズの第一弾。
「ぼくのぼうし どこいったん?」
くまが、大事にしていた赤い帽子を探して歩きます。
途中で出会った動物たちに聞いてみても、
「しらんなぁ」「このへんではみてへんで」「ぼうしってなんや?」
と残念な返事ばかり。
でもちょっとまって…あっ、さっき!
―――ちょっとシュールなお話を、ゆる~い大阪弁がより魅力的に
盛り立ててくれています。
★【土佐弁】ちゅーとにゃーときー
そして四国地方、高知県のこの絵本もおススメです!

(Amazon購入ページより)
再話と絵:デハラユキノリ 出版社:長崎出版
カラフルで愛らしい表紙の絵と、耳に残るタイトルの響きに
思わず手に取ってしまいたくなるこの絵本は、
不思議な一文銭をめぐる、ネズミとネコとサルの物語。
“めでたし、めでたし”…で終わる昔話かと思いきや、
意外な展開が待っています。
ぜひ声に出して読んで、土佐弁を楽しんでみてください♪
★【博多弁】給食番長
最後は九州地方、福岡県の絵本たい!

(好学社HPより)
作:よしながこうたく 出版社:好学社
「おまいら、好かんもんげな残してからくさ、
さっさと遊びいくばいって!!」
給食番長にそそのかされた1年2組は、入学してから3か月間、
一度も給食をちゃんと食べていません。
ついに怒った給食の先生たちは、ある日家出してしまいます。
その時、給食番長がとった行動とは―――?!
標準語バージョンも博多弁バージョンも同時に楽しめる構成で、
食育についても学べてしまうこの一冊、読み聞かせにもおススメです!!
いかがでしたでしょうか。
この他にもぜひ、書店や図書館等で『方言絵本』を探してみてください♪
もしかしたら、みなさんのお住まいの地域に古くから伝わる民話を、
その土地の方言でまとめたものなどがあるかもしれません。
また、ふるさとへ帰省した時には、おじいちゃんやおばあちゃんに、
方言で読み聞かせしてもらうのも良いですね!
≪参考≫
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