「お金に興味がある」の一言から子どものマネー教育を考える
「お母さん、私、お金に興味があるの」
子どもからこんな質問が来たら、皆さんは何と答えますか?
皆さん、こんにちは。ママ職代表山﨑恵です。
冒頭の言葉はこの間、小学校一年生の娘に言われたことです。
唐突だったので一瞬びっくりしましたが、私は「おぉ、頑張れ!」と答えました。
子供がそう言ったら、みなさんはどんな反応をしますか?
それから少しして、今度は
「お母さん、バレンタインは何であるの?」
という質問が来ました。
お金に興味があるという言葉が出ていたこともあったので、
「バレンタインデーはチョコレート会社がチョコを売るためだよ」と伝えたら
「じゃあ、ホワイトデーもそうなの?」というので、「そうだよ、そしたら2倍売れるでしょ?」と話したら
「なるほどね」
という答えが娘から返ってきました 笑
そんな現実的な話を子どもにするのは早いのでは?と思われる方も多いでしょう。
「お金に興味がある」というと、日本の教育の中ではいけないこと・ダメなことの印象が強く、抵抗感を示す親御さんも多いですよね。
ですが私はその「教えるべきものではない」という思い込みは、正解ではないと考えています。
子どもにお金やその仕組みを教えることは、本当にタブーなのでしょうか。
現代社会では、なにかを手に入れるためにはお金を支払うことが多いです。
それは子どもでも例外ではありません。ジュース一本、お菓子ひとつ買うのにもお金が必要です。
そのお金はどうして手に入れることが出来るのか、そしてどう使うべきなのか。
お金について、世の中の仕組みについて幼い頃から子供達に教えていくことは、必要なことだと私は思っています。
例えば、小さなお子さんがお菓子売り場やおもちゃ売り場で「買ってほしい」と駄々をこねる光景は日常でよく見かけると思います。
その時にお母さんはどのように対応しますか?
「好きに持って行っていいわよ」なんて教える親はいないですよね。
「お店の物だから、『くださいな』しないとダメなんだよ」とか、「お父さんがお仕事頑張ってくれているから買えるんだよ」とか答えますよね。
小学生くらいになると、どうでしょう。月額お小遣い制度を取り入れたり、お手伝いをしたらお小遣いをもらえたりとご家庭によって様々ですが
定額の中でやり繰りしたり、お手伝いという仕事の対価としてお小遣いをもらえたりという社会の縮図のようなシステムではないでしょうか。
それを意図してやっている方は少ないかもしれませんが、実は皆さん、そうして自然とマネー教育をしているのです。
マネー教育というのは学校などでは皆無に等しいのが日本の現状です。
むしろ親の私たちでさえ、感覚的だったり、親の影響を受け、親の当たり前を引き継ぎ、なんとなくお金と関わっています。
お金の話は汚いと子どもに隠したり、ごまかしたりしていくのではなく、これからの未来を生きるためのひとつとして、しっかりと身に着けてほしい知恵だと思います。
最近では、マネー教育についての本やセミナーなども少しずつですが増えてきています。
私も娘の言葉をきっかけに、改めて自分自身のお金についての学びをすることもしていかなければとも思いましたし、
ママ職でも親子で学ぶマネーセミナーの企画などをしていきたいなと思っております。