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なぜ待機児童がいなくならないのか

皆さん、こんにちは!

少しずつ暖かく感じる日が増えてきましたね。お子様たちも進級・進学が目前ですね。

親子でワクワクしたり、ドキドキしたりしながら春を楽しみに待ちたいと思う、今日この頃です。

さて、今回はそんな新年度を目の前に毎年言われる問題。

待機児童問題をピックアップしてみたいと思います。

待機児童とは、子育てをされている保護者の方が、保育所などの入所を希望しているにも関わらず入所できない状態のことです。

『保育園落ちた』というTwitterが話題になったことも、記憶に新しいですよね。

保育所に入所するのが困難なことから、妊娠中または出産後すぐから『保活』として、

保育所探しに奔走するママたちも沢山いるのが現状です。

実際に、筆者の周りでも出産したばかりの子どもを連れて役所に何度も足を運んだという人や

きょうだいで保育所がバラバラなのも当たり前、入れただけでよかったと思うようにするわ、という人。

保育所全滅だったから、翌年度の選考まで保育ママに預けて仕事をしているという人もいます。

ところで、『少子化』と言われているのになぜ『待機児童問題』が出るのだと思いますか?

子どもの数が少ないはずなのに、入所できる施設がない。

どこか矛盾しているようにすら感じますよね。

まず、保育所について考えてみましょう。

一言で保育所と言っても実は種類があります。

ご存知の方も多いと思いますが、保育所にはざっくりと分けて『認可保育所』と『無認可保育所』の2つにわけることが出来ます。

認可保育所は国の定めた認可基準を満たし、都道府県知事に認められた保育所で、国や自治体から補助金が出ます。

対して無認可保育所は上記の条件から外れている保育所になります。

例えば、24時間保育を行っているというような特徴があります。

こちらの無認可保育所には、補助金が出ることはありません。

では、『保育園落ちた』は認可保育所に落ちてしまった!ということなのでしょうか。

それならば、とりあえず無認可保育所を選択することも出来ますし、

前述した筆者のママ友のように保育ママなどを利用して保育園が空くのを待っても良いはずです。

ここが保活の難しいとされるところです。

様々な保育所の情報を集め、特徴を見極め、実際に足を運んで決める。

大切な子どもの為なので、より良いところ・我が子に合いそうなところを探しますよね。

ですが現在の保活では、見学の予約もなかなか取れないということも多々あります。

そのため妊娠中、または生まれてすぐの子を抱えたまま『保活』をしなければいけないという負担がかかってきます。

きっと、保活中のママたちも一概に認可保育所が良くて無認可保育所がダメというわけではないと思います。

認可・無認可に関わらず空きがないというのが現状なので、待機児童が出てしまうのです。

そうなっている原因は大きく3つになると言われています。

一つ目は、認可保育所の増設が難しいことが挙げられます。

基準を満たす、施設の十分な広さが取れないということもありますが、最近では近隣住民との騒音トラブルなどもあり

保育所の建設が難しいという現状があります。

二つ目は、保育士不足です。

国の基準では保育士は4・5歳児約30人を一人で見ることが出来ますが、

年齢が下がると保育士一人当たりが見ることが出来る児童の数が減ります。

0歳児では、保育士一人につき子ども3人程度しか見ることが出来ないのです。

また、他のお子さんを預かるという大きな責任や、過酷な労働環境なども保育士が少ない原因のひとつのようです。

資格を持っていても、保育士として働いていない人も多くいます。

それらの環境を改善しないといけないという現状もあります。

三つ目は、待機児童問題は都市部に集中しているということ。

都市部には仕事が多くあることから、当然人が集まります。

また、現代は女性の社会進出も進んでいます。

仕事のために、都市部に出るのでそれに伴い核家族化も進んでいることもありますし、ひとり親家庭も少なくありません。

共働きで、日中祖父母に預けることが出来ないとなると、当然保育所の需要も上がります。

これらのことから、待機児童問題は毎年のように出てくるのです。

このブログを読んでいらっしゃるママたちの中にも、そんな問題に今まさに直面しているという方も多いと思います。

産休・育休をとって、保育所を探すママたち。仕事をあきらめて子育てに専念するママたち。

そんな人もいらっしゃるかもしれません。

そして、お子さんがいらっしゃらない人が「子どもを持つことで仕事が出来なくなるのは嫌だ」と妊娠・出産をあきらめてしまう。

そんな社会はとても寂しいと思います。

子どもを持つということで、ママたちの社会進出を妨げることになってはいけない。

それは、ママ職代表山﨑が自身の妊娠・出産・子育てを通して感じてきたこと、そして目指している社会のひとつでもあります。

ママ職はそんな山﨑の想いから生まれた会社です。

今現在も、その想いに共感しママ職で仕事をしているママたちが沢山います。

保育所に預けて働けること。そして子どものそばにいながら働けること。

その選択肢が当たり前になる、そんな社会になればいいなと心から願っています。

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