ひらがなにも旧字体?変体仮名を見てみよう!
みなさん、こんにちは!
夏休みも終わり、日常生活が戻ってきましたね。
宿題があったとはいえ、やっぱり勉強はちょっと面倒くさい!
と、思っているお子さんいらっしゃいませんか?
今回のママ職ブログの記事を読んだら
そんな面倒な勉強もちょっとしたくなるかもしれないですよ!
さて、勉強をする上で欠かせないのが『文字』ですよね。
私たち日本人が、文字として使っているのは
ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット。
そして、数字も入れると5種類の文字や記号を使っていますが
実は、ここまで多い種類の文字があるのは
世界広しと言えど、日本だけなのだそうです。
私たちは幼い頃から、それぞれの文字を習ってきて
普通に使いこなしていますが
海外の方が、大人になって日本語を習得しようとすると
その文字の多さにビックリするのだそうです。
今回はその中から文字の基礎ともいえる
『ひらがな』についてピックアップしていきます。
●『ひらがな』の歴史
私たちが文字を習い始める時、
まず初めに覚えるのが『ひらがな』ですよね。
日本には、古墳時代の5世紀頃
漢字が渡ってくるまで文字というものはなく、
漢字が渡ってきてからは、日本語の音に
漢字を当てはめる方法で表記されていました。
例えば『やま(山)』→『也麻』という形です。
これは『万葉集』で主に使われていたことから
『万葉仮名』とも呼ばれています。
その後平安時代になり、万葉仮名を元にひらがなが作られます。
安→あ、以→い、宇→う、衣→え、於→お
のように、漢字が簡略化された形ではありますが
ひらがなは『音』からできた文字なのですね。
●『ひらがな』は今あるものだけではなかった?!
私たちが普段使っている『ひらがな』は
明治時代になってから一般的に普及したものだということは
ご存知でしたでしょうか?
1900年(明治33年)に小学校令施行規則が改定され
小学校で教える『ひらがな』が現在と同じ
48文字になったのです。
それでは、それ以前はどうだったのでしょうか?
実は、『ひらがな』にも沢山の旧字体が存在していたのです!
ひらがなの旧字体を、『変体仮名』と言います。
前述したように、ひらがなは元々万葉仮名、
つまり『音』から作られた文字です。
例えば『あ』を表すものでも『あ』と読める漢字が
いくつかありますよね。
現在使われている『あ』の原型は『安』と言われていますが
統一される前は同じ『あ』という音を表現する文字だけでも
カタカタの元になったと言われている『阿』。
そして『悪』や『愛』が崩れたものも
『あ』として使われていたので
4つはあったことになります。
そしてその使い分けはというと…
実は明確な使い分けがなかったそうなのです!
同じ文章の中に、同じ音でも違う文字が使われている
なんてことも多々あったそうです。
●あなたの身近にもあった!『変体仮名』
さて、明治時代に統一されてから変体仮名は
学校でも教えられることもなく、ひっそりと姿を消した
…わけではありません。
今でもみなさんの身近なところで使われています。
例えば、お蕎麦屋さんやウナギ屋さんで
見慣れない文字を見たことはありませんか?
こちらは、『うなぎ』の『な』の字が変体仮名です。
現在使われているひらがなと同じ『奈』が元になっているので
形が少し似ていますよね。
こちらは、お蕎麦屋さん。
左から『生そば』と書いてあります。
『そば』の部分が変体仮名です。
『そ』は『楚』
『ば』は『者』に濁点がついたものです。
ちなみに、『ゐ』や『ゑ』といった字は
変体仮名ではありませんのでご注意を!
いかがでしたか?
漢字の旧字体は、苗字などでも使われているので
なんとなく知っていましたが
ひらがなにも旧字体があったなんで驚きですよね。
頻繁に使われることがなくなりましたが
ウナギ屋さんやお蕎麦屋さん以外にも
老舗の看板や商品名などで見ることが出来ますので
ぜひ探してみてくださいね。
【参考】
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