実はとても古かった!?『母の日』の歴史
みなさん、こんにちは!
今週末からはいよいよゴールデンウイークとなりますが、
みなさんのご予定はいかがでしょうか?
今年のゴールデンウイークは、最終日が“母の日”でもありますので、
実家に帰省したり電話したりして、日頃の感謝の気持ちを伝える、
という予定の方も多いと思います。
4月とはいえ汗ばむような陽気の日も多くなってきているので、
暑さ対策もお忘れなく、楽しくお過ごしください♪
(dreamydaysさんによる写真ACからの写真)
ところで、“母の日”っていつから始まったものなのか、
みなさんご存知でしょうか?
どこが発祥なのか、なぜカーネーションなのかも、
意外と知られていませんよね。
そこで今回のママ職ブログでは、“母の日”について、
深く掘り下げてみようと思います!
★きっかけは160年前の出来事!
“母の日”に関して私たちが知っていることと言えば、
毎年5月の第2日曜日が記念日となっていることや、
カーネーションをプレゼントするのが恒例、といったところですが、
これらは実は、アメリカでの“母の日”に倣っているのだそう。
では、アメリカの“母の日”がどのように始まったのかというと、
それは約160年も前の南北戦争時代(1860年代)にまで遡ります。
当時、「母の日ワーククラブ(Mothers' Day Work Club)」という
ボランティア団体の一員として活動していた、
アン・ジャービスという女性がいました。
彼女は、敵味方関係なく戦争で負傷した兵士の看護を積極的に行い、
戦時下の環境衛生を整え、平和を願って献身的に働きました。
その後彼女は1905年5月9日(第2日曜日)に亡くなって
しまいましたが、翌々年、彼女の娘であるアンナ・ジャービスは、
亡くなった母の偉大な活動を後世に残せるよう集会を開催し、
母親に感謝をするとともに、平和を願う母親たちの社会運動を記念し、
平和を提唱しました。
この時、アンナ・ジャービスは、母親が大好きだったカーネーションを
手向けました。
これが、後に現在のような“母の日にカーネーションを贈る”という
習慣になったと言われています。
そして、これら一連の働きかけがアメリカ全土に広まり、
1914年にはアメリカ議会が5月の第2日曜日を「母の日」と制定し、
国民の祝日となったのです。
思っていたより古い歴史があり、驚きですね。
(ちゃぁみいさんによる写真ACからの写真)
★日本で広まったのは“お菓子”がきっかけ?!
アメリカから日本へ“母の日”の風習が伝えられたのは明治時代末期の頃。
当時は、キリスト教由来の行事として伝えられていたため、
毎年3月に行われるものとして認知され、1931年(昭和6年)には
当時の皇后さまのお誕生日である3月6日が“母の日”として
公式に制定されました。
その後しばらく“母の日”の知名度は低いままでしたが、
1937年(昭和12年)、日本のお菓子メーカーによって、
20万人のお母さんを東京の遊園地に無料招待する「母の日大会」が
開催されました。
これをきっかけに日本国内で広く“母の日”が知れ渡ることとなり、
第二次世界大戦後に再びアメリカ文化が流入してくると、
アメリカに倣って5月の第2日曜日が“母の日”となったのです。
もちろん、母の日の贈り物の主流がカーネーションなのも、
アメリカに倣ってのことです。
ちなみに、アンナ・ジャービスが亡き母へ手向けたのが
白いカーネーションだったことから、
母が健在であれば赤いカーネーションを贈り、
亡くなっていれば白いカーネーションを飾るという説もあるようです。
(たまみぃさんによる写真ACからの写真)
★世界の母の日、どうしている?
さて、ここまでは主にアメリカと日本の母の日について
掘り下げてみましたが、他の国々はどうしているのでしょうか?
ここからは、世界の母の日について、いくつかご紹介したいと思います!
・ネパール
毎年4月末~5月初旬に開催されます。
実際には「母の顔を見る日」とされていて、お菓子や果物、タマゴなどを
プレゼントするのだそう。
・イギリス
イギリスの母の日は、なんと17世紀ごろが起源だとされています。
イースターサンデーの3週間前が母の日とされていて、
なかなか覚えにくい日程が特徴なのだとか。
子どもたちは教会で花を受け取り、その花を母親に贈るそうです。
・オーストラリア
日本と同じく5月の第2日曜日に行われますが、
カーネーションではなく“菊の花”がプレゼントの定番。
これは、オーストラリアの母の日の季節が秋だからだそうですよ。
・韓国
韓国では毎年5月8日に、両親に感謝する「両親の日」があります。
贈る花は日本同様、カーネーションが一般的なのだそうです。
時期や起源、プレゼントの内容は国によって様々ですが、
母親を想う気持ちは、やはり万国共通ですね!
(プルメリア55さんによる写真ACからの写真)
いかがでしたでしょうか。
母の日の歴史や由来を知れば、毎年同じように過ごしていた母の日が、
もっと特別なものになりそうな気がしませんか?
ちなみに、カーネーションの花言葉は色ごとに違っていて、
花束にする本数にも意味があるのだとか。
お母さんに贈りたい気持ちによって、色や本数を選ぶのも良いですね♪
下記サイトに詳しく掲載されていますので、ぜひ参考になさってください!
≪参考≫
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