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全国の学校に広がる活動『ルールメイキング』って?

みなさん、こんにちは!


2023年のカレンダーも、残すところあと1枚となりましたね。


これから年末に向けて、何かと慌ただしくなってくるかと思います。


体調には十分に気をつけて、元気に乗り切っていきましょう!!



さて突然ですがみなさんは、ここ数年で全国の学校に広がりつつある


『ルールメイキング』という活動をご存知でしょうか。


私たちが学生の頃には無かった活動なので、


「初めて聞いた!」


という方も多いかもしれませんね。


そこで今回のママ職ブログでは、『ルールメイキング』が


一体どんな活動なのか、深堀りしてみたいと思います!



★大切なのは“プロセス”


「ツーブロック・ポニーテール禁止」


「携帯電話の持ち込み禁止」


「下着の色を指定して教員が確認する」


…などなど、みなさんの学生時代にも、「え?」と思うような、


いわゆる“ブラック校則”はありませんでしたか?


そんな校則やルールなどの対話的な見直しを通じて、


みんなが主体的に関われる学校をつくっていく取り組みが、


ここ数年で全国の学校にどんどん広がりつつあります。


それが、『ルールメイキング』。


2019年に「認定NPO法人カタリバ」によって始められました。


この活動は、校則を変えることが目的なのではなく、


立場や意見の違う人たちと対話をしながら納得解をつくる、


というプロセスを大切にしています。


つまり、校則を題材にして、目指したい学校づくりができる


きっかけとなる活動なのです。




★多くの学校が取り組む理由


2023年4月時点、『ルールメイキング』に取り組んでいる学校は、


関東地方を中心に全国でなんと200校以上。


こんなにも多くの学校が『ルールメイキング』に取り組む理由として、


次の3つのメリットがあげられます。



1)教材としての活用


『ルールメイキング』は、生徒の観点による内容がメイン。


そのため、生徒自身が身の回りで感じている課題に対する


探究学習やプロジェクト学習の教材のひとつになると言えるのです。


2)学校の魅力度アップ!


生徒自身が主体となって学校づくりに関わっている、という印象が


抱かれやすくなるため、地域内でのイメージチェンジや、


ブランディングも狙うことができます。


3)生徒の人権保護


近年問題視されているのは、過度な生徒指導に対して


生徒が拒否できないなど、生徒の人権が侵害されている状況にあること。


そこで、『ルールメイキング』を活用し、生徒の意見を


学校づくりに反映させることが必要になってくるのです。




★取り組む前に!7つのポイントをチェックしよう


ただし、単なる“対話”をしただけでは、上記のようなメリットは


得られないでしょう。


『ルールメイキング』をより有意義なものにするためには、


次の7つのポイントが大切になります。



1)発言しやすい環境づくり


“対話”をするには“発言しやすいかどうか”がカギとなります。


誰でも自由に発言できて、誰にも否定されない、


そんな環境をつくりましょう。


2)安心できる関係性の構築


発言しやすい環境づくりのためには、その場にいる参加者の関係性も


大きく関わってきます。


まずは参加者同士で良い関係性を築き、ひとりひとりが安心して


いられる場所をつくりましょう。


3)現在の校則が設けられた背景を理解する


現在の校則を否定するのではなく、なぜ設けられたのか、


その背景を理解することで、新たな学校づくりに生かされます。


4)目的を明確に


常に目的を明確にして、そのための手段を議論するようにしましょう。


議論し、提案を続けることで、『ルールメイキング』がより良いものに


なっていきます。


5)対立する意見が出ても理解し合う


意見や価値観がぶつかった際に否定されると、


対話がうまくいかなくなりますよね。


そこで、対立意見が出た時のことを想定して、事前にルールを決めておくと


良いかもしれません。


6)誰でも見られる状態に


一部の人だけで校則を決めてしまうのは、今までの校則の決め方と同じ。


生徒にも教員にも、みんなに納得してもらうために、


取り組みを誰でも見られる状態にしましょう。


7)学校外にも公開


『ルールメイキング』で完成した校則は、学校外にも公開しましょう。


そうすることで、今後も校則が議題にあがりやすくなり、


学校のブランディングにもつながりますよ。




いかがでしたでしょうか。


『ルールメイキング』に取り組むうえで一番大切な、


立場や意見の違う人たちと対話をしながら納得解をつくる、という


プロセスは、日常生活においてなかなか経験できないことですよね。


これからを生きる子どもたちにとっては、


一生モノの貴重な経験になると言えそうです。


それから、『ルールメイキング』では、生徒や教員だけでなく、


地域住民や保護者にも声をあげる権利がありますので、


少しでも興味をお持ちの方はぜひ、チャレンジしてみてください!!



≪参考≫



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