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夏と言えば怪談!そのルーツを探れ!

みなさん、こんにちは!


立秋は過ぎたとはいえ、まだまだ暑い日が続いていますね。


さて暑い日、と言えばみなさんは何を思い浮かべますか?


かき氷やアイス、よく冷えたスイカなんかも夏の風物詩ですよね。


ちなみに、明日8月17日はパイナップルの日だそうです。


冷やしたパイナップルも美味しいですよね。



そして夏の風物詩、と言えば『怪談』!


以前、ママ職ブログでも怪談の絵本をご紹介しましたが



なぜ、夏と言えば『怪談』なのでしょうか?


そして、その『怪談』はいつからあるのでしょうか?


今回は、怪談のルーツを探ってみたいと思います!



みなさんは昔ながらの怪談、というと何を思い浮かべますか?


『番町皿屋敷』とか『四谷怪談』なんかは有名ですよね。


意外とごちゃまぜになってしまうのですが、


「いちま~い、にま~い」とお皿を数えるのが『番町皿屋敷』で


お岩さんが出てくるのが『四谷怪談』です。



この2つの話のように、怪談や幽霊と言って思い浮かぶのは


青白い顔をしていて、白い着物を着ていて、足がなくて…


と、いった定番ともいえる姿でしょうか。


でもこれ、よく考えると江戸時代ばかりがモデルですよね。


どうして、江戸時代ばかりに怪談があるのでしょうか?


そして、なぜ夏に怪談話をするのでしょうか?



実は、この答えもすべて江戸時代にあります。


夏に怖い話をする、というのは元々お盆の時期、


つまり霊魂がこの世に帰ってくる時期に


浮かばれない霊や、無念の苦しみの鎮魂のためだそうです。


そこで、怪談を歌舞伎や狂言などの芝居にするという文化ができたため、


今日まで伝わっている怪談は江戸時代のものが多いのです。



この、お盆の時期に怖い話をするというのは


日本に限ったことではなく


海外にもハロウィンというイベントがありますよね。


ハロウィンも収穫祭であると同時に、悪霊を追い払ったり


先祖の霊をお迎えするという、日本のお盆と同じようなものなのです。


ハロウィンでも、子どもたちがお化けに仮装したりしますよね。



時期ややり方は違いますが、昔の人たちが


先祖の霊を敬い、悪霊を払おうとしたものが


怪談やハロウィンにつながっているのですね。



余談ですが、先述した幽霊のイメージありますよね。


諸説あるのですが、よく言われているのは


江戸時代の画家、円山応挙の描いた幽霊画が


幽霊のイメージの原型になっているそうです。


それが、青白い顔、白い着物、足がないという姿だったのですが


それがあまりにもリアルだということで


足を描かないブームが起きたのだそうです。


それまでの幽霊画には足もちゃんとあったんですよ。




では、日本の怪談は江戸時代以前にはなかったのでしょうか?


江戸時代、怪談としての文化ができる前にも


日本にも怖い話はありました。


ただ、現在のような『怪談』とは少し違うとらえ方をしていたようです。


日本は元々、八百万の神々を信仰している国です。


天照大御神などのえらい神様から、身近なものに宿る付喪神まで


様々なところに神様や妖怪といったものが


存在していると考えられていました。



実際、古事記や日本書紀などから見てみても


黄泉の国(死者の国)へ行く話があるので


幽霊のようなもの(死者)も書かれていますし


ヤマタノオロチのような、頭のたくさんある大蛇が出てきたり


生贄を差し出したり…と


今読んでも、怖い話がたくさん載っています。


鬼の話などが出てくるのも、奈良・平安時代頃には見られます。


当時は、そうしたものは身近にある『よくわからない物事』を


神様や妖怪の仕業と考えていることも多かったので、


どちらかと言えば、教訓のようなものだったのですね。


怖さを楽しむようになり『怪談』という文化ができ


幽霊というものが注目されるようになったのが


江戸時代、というわけですね。



いかがでしたか?


現代にいたるまで、怖い話は様々ですが


こうして振り返ってみると、人が一番ゾッとするものは


鬼や妖怪より、人の幽霊や怨念といったもののほうが


怖いと感じるのだと思いました。


特に、怪談文化の出来た江戸時代では


実際に起きた事件などをモチーフに怪談が作られていたので


自分の身近にも起きるかもしれない、と思うと


余計に背筋が凍る思いをしたのではないでしょうか。



こうして怪談のルーツを知ると、


またちょっと違う見方も出来て面白いですね。


お盆は過ぎてしまいましたが、まだまだ暑いので


怪談絵本と合わせて、楽しんでみてはいかがでしょうか。

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