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意外と知らない!?「お彼岸」の意味

みなさん、こんにちは!

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、ここ数日ですっかり春の陽気になってきましたね。

明日は春の「彼岸入り」です。

今週末の三連休は、お墓参りを予定しているご家庭も多いのではないでしょうか?

(くろてんさんによる写真ACからの写真)

ところでみなさんは、子どもたちから「彼岸ってなに?なぜお墓参りなの?」

などと聞かれたら、正しく答えられますか?

詳しく知らないけれど、毎年お彼岸にはなんとなくお墓参りに行っている

…という方も少なくないかもしれません。

そこで今回は、「お彼岸」の由来やしきたり、子どもたちと楽しめるレシピもご紹介します!

そもそも「彼岸(ひがん)」ってどういう意味?

まずはその語源から。

もともとはサンスクリット語(梵語(ぼんご))のpāra(波羅(はら))の訳で、

向こう岸という意味で極楽浄土のことを指します。

それに対してこちら側は此岸(しがん)といって現世のことを指します。

仏教では、西に極楽浄土があるとされているため、真西に太陽が沈む日(つまり春分の日と秋分の日)は

「彼岸」と「此岸」が通じやすくなる日だと考えられていました。

そのためこの期間に合わせ、彼岸に行ってしまった先祖を供養するとともに、

自分も彼岸に行けるように願った、とされています。

ただし、仏教のルーツであるインドや中国では「お彼岸」という行事がないことから、

我が国古来の先祖崇拝信仰の名残だとも考えられています。

また、春分の日・秋分の日が農作業上の大切な目安となっていたため、

「ご先祖の霊が豊作と繁栄を見守るために戻ってくる」という考えから、

彼岸のお墓参りという習慣が生まれた、とも言われています。

ちなみに現代の祝日法では、

・春分の日 → 自然をたたえ、生物をいつくしむ日

・秋分の日 → 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日

とされています。

(KMSさんによる写真ACからの写真)

「お彼岸」っていつ?どこで何をするの?

では実際に、今年のお彼岸はいつなのでしょうか。

前述した「春分の日」や「秋分の日」を中日としてそれぞれその前後3日間を「彼岸」と言い、今年は

・春彼岸 → 3/17(火)彼岸入り ~ 3/20(金・祝)春分の日 ~ 3/23(月)彼岸明け

・秋彼岸 → 9/19(土)彼岸入り ~ 9/22(火・祝)秋分の日 ~ 9/25(金)彼岸明け

となっています。

この期間中に、各寺院では「彼岸会(ひがんえ)」と称してご先祖の霊をなぐさめ、

成仏を祈る法要が営まれます。

これに合わせ、お墓参りやお寺参りをし、ご先祖様には食べ物をお供えして供養しますが、

その参り方やお供えする食べ物は、地域によって様々です。

山を登ることでご先祖を供養できるとする地域があったり、

彼岸の期間中日替わりで御供え物を変える地域が多かったりするようです。

あなたの地域では、どんなお参りの仕方で、どんなものをお供えしていますか?

ここからは、お彼岸のお供え物の代表格をご紹介します。

おはぎ?ぼたもち?どう違うの?

お彼岸のお供え物で代表的なものと言えば、

“おはぎ”あるいは“ぼたもち”を思い浮かべる方が多いと思います。

その違いはというと…諸説ありますが、実はどちらも同じ物のようです。

彼岸の頃に咲く牡丹(春)と萩(秋)にちなんで、春は“ぼたもち”、

秋は“おはぎ”だとする説などがあるそうですよ。

(ダンシング☆トッシーさんによる写真ACからの写真)

では実際に作ってみましょう!簡単なレシピをご紹介します!

【材料】12個分

 もち米1号、米1/2号

 あずきあん、きな粉など

【作り方】

 1.もち米、米は1時間以上浸水させて炊き上げます。

 2. 1.をすりこぎでつき、粒が半分くらい残る程度につぶし、12等分したらそれぞれ楕円形にまとめます。

3. 2.のうち半分は外側をあずきあんで包みます。

もう半分は中にあずきあんを包み、外側にきな粉をまぶして、出来上がり!

いかがでしたでしょうか?

難しい工程はあまり無いので、小さいお子さんと一緒でも楽しく作れそうですね。

あずきあんも一から手作りすると、より美味しくいただけそうです。

(きぬさらさんによる写真ACからの写真)

新型コロナウイルスの影響で長くなった子供たちの春休み。

何をして過ごそうかと考えていらっしゃるご家庭はぜひ、子どもたちと一緒に手作りしたぼたもちを手に、

お散歩がてらお墓参りに出かけてみてはいかがでしょうか。

≪参考≫

・田中宣一、宮田登『三省堂年中行事辞典〈改訂版〉』

・萌文書林編集部『〈新訂版〉子どもに伝えたい年中行事・記念日』

・細野敏彦『子どもと楽しむにっぽんの歳時記 食と手作り12か月』

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