top of page

災害に備えよう!改めて防災を考える

みなさん、こんにちは!


今年は異様に暑い日が多いかと思えば


ひと月分以上の豪雨に見舞われた地域もあり


天気予報から目が離せない夏でしたね。


災害はいつ襲ってくるかわからない。


それを改めて感じた夏だったのではないでしょうか。


以前、ママ職ブロブでもいくつか取り上げてきましたが




今回も9月1日の防災の日が近いので


改めて防災について考えてみましょう。


今回は様々ある防災の中から


『フェーズフリー』にスポットを当ててみたいと思います。




●フェーズフリーとは?


『フェーズフリー』とは社会起業家である佐藤唯行氏が


2014年に提唱した考え方です



『「日常時」と「非常時」という2つのフェーズをフリーにする』


と書いてあります。


そもそも『フェーズ』という言葉はビジネス用語で


「段階」や「局面」という意味をもつ言葉ですが


実際には「1つの区切り」という解釈で使われることが多いので


今回の『フェーズフリー』という言葉は、


『日常と非常時の区別をなくす』という意味で使われています。



フェーズフリーには5原則があります。


1 常活性 どのような状況においても利用できること。


2 日常性 日常から使えること。日常の感性に合っていること。


3 直感性 使い方、使用限界、利用限界が分かりやすいこと。


4 触発性 気づき、意識、災害に対するイメージを生むこと。


5 普及性 参加でき、広めたりできること。



あえて防災用品というカテゴリーにするのではなく


日常使いのものが、非常時にも使えるのだと考えてください。



●フェーズフリーとローリングストックの違い


前述したように、フェーズフリーとは


普段使っている物や食品などの、日常と非常時で分けるのではなく


日用品を非常時にも使えるようにという考え方です。


以前ママ職ブログでもご紹介した『ローリングストック』も


日用品を非常時に使えるアイディアのひとつでした。


それと何が違うのでしょうか?



ローリングストックは、いざという時必要な


家族人数×7日分程の備蓄を用意し


その中で古いものから日常で使っていきつつ、


家庭での備蓄を常に回して、


一定量の新しいものを備え続けておくことです。


つまりフェーズフリーの考え方のひとつなのです。


『フェーズフリー』は家庭内の備蓄だけではなく


もっと幅広い分野で取り入れることが出来ます。


身の回りの物やサービスを日常だけではなく


非日常でも使えるようにする。


そうした考え方が『フェーズフリー』なのです。



●身近なフェーズフリー


赤ちゃんを育てていらっしゃる方はご存じの方も多いと思いますが


液体ミルクはまさにフェーズフリーです。


計量不要でそのまま使用でき、ストックにも便利。


普段はお出かけの時などで使えますが


非常時にいつもと同じ感覚で、ミルクをあげることが出来ますよね。



アウトドアが好きな方はどうでしょう?


テントをはじめ、ランタンなどの普段使っているアウトドア用品は、


まさに非常時の強い味方ですよね!



他にも、冬にご家庭で使うことも多いカセットコンロ。


ガスやIHが使えない時でも、温かい食事を作ることが出来ます。


ダイエットや身体づくりのための


オートミールやプロテインも、非常時にカロリーを取ることが出来る


大切な食料になります。


努力義務になった自転車のヘルメットは


災害用とは違うものの、頭を守ることが出来ますよね。


ペットがいるご家庭では、ペットシートがあるかと思いますが


それも非常時にビニール袋に入れれば、


人も使える即席トイレに早変わりします。


フェーズフリーという考え方は、まだあまり社会に浸透していませんが


実はすでに身近にあるのです。



●フェーズフリー商品とサービス


フェーズフリーの商品やサービスなどもいくつかご紹介します。



★バケツにもなる撥水バッグ


ASKULより)


こちらのバッグは表裏共に撥水性に優れているので、


濡れたものを入れても染みず


また、濡れては困るものを入れておくのに便利です。


デザインもシンプルなので仕事でも使いやすそうですよね。


そんなこのバッグは非常時には、バケツとして


水を運搬するのに使用できます。


ASKULでは、こうしたフェーズフリー商品を


数多く取り扱っていますよ。



★道の駅 くるくるなると



徳島県鳴門市にある道の駅くるくるなると


普段は食も遊びも楽しめる施設ですが


ここでは生鮮食品以外の商品の在庫を多めにしているそうです。


それは避難者の非常食にするため。


また、海の近い地域なので


津波の際には屋上が避難スペースになり


普段そり遊びのできる大きな芝の滑り台は


いざという時、車が上がれるスロープになるのだそうです。



★フェーズフリー授業



実は、お子さんたちが学校で学んでいることには


すでにフェーズフリーが取り入れられているのだそうです。


様々な教科に取り入れられ、


授業として普段から学んでおくことが出来ます。


例えば、算数で速度などを学ぶときに、計算式だけで学ぶだけではなく


津波の速さを実際に走ってみて体験するという授業を行っていたり


音楽では昔の歌を習うことで、災害時に年代関係なく


交流のきっかけになったり、


リラックスの方法のひとつになったりするのだそうですよ。



いかがでしたか?


災害はいつ来るかわかりません。


備えようと思っていても、後回しにしがちです。


それをフェーズフリーという考え方で


『いつものもの』が、非常時でも『いつも通り』に使える


安心感は大きく変わりますよね。


みなさんも、改めて自分の身の回りを見てください。


「あれ?これって非常時にも使えるんじゃない?」


と思ったそれはすでにあなたにとって


『フェーズフリー』になりますよ。


お子さんの視点から考えてもらうのもいいかもしれませんね。




<参考>








特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
bottom of page