2月8日は『針供養』の日!改めて考える”モノとの付き合い方”
みなさん、こんにちは!
気が付けばもう、1月も今日で終わりですね。
今週末には「立春」が控え、春が待ち遠しい今日この頃です♪
さて突然ですがみなさんは、毎年2月8日(もしくは12月8日)が
『針供養』の日とされていることをご存知ですか?
豆腐やこんにゃくなどの柔らかいものに刺して供養する、という
江戸時代ごろから続く、日本の年中行事のうちのひとつです。
実は近年、このような身の回りの“モノ”を供養するという行為が、
針だけに限らず様々な“モノ”に広がってきているのだとか。
そこで今回のママ職ブログでは、
『針供養』が行われるようになった由来を紐解きながら、
“モノとの付き合い方”について改めて考えてみたいと思います!
★『針供養』に込められた想いとは
『針供養』の起源の詳細ははっきりとは分かっていませんが、
中国の「社日(しゃにち)に針線を止む(※)」という習わしに
起因するという説があります。
※生まれた土地の守護神を守る日には針仕事を休む
そこに、日本に古くからある「事八日(ことようか)」の行事が交わって、
江戸時代ごろには一般に広がり、
現在の『針供養』のような形になったと言われています。
なお「事八日」とは、日付や内容は地域によって様々ですが、
原則として2月8日と12月8日のうち、
一方を「事始め」、もう一方を「事納め」と呼び、
農耕や正月準備を始めたり終えたりする日として定め、
どちらの日も、つつしみをもって過ごす日とされています。
かつて人々は、この日だけは一日針仕事を休み、
今まで硬い布に刺してきた針に労わりと感謝の意を込めて、
最後は軟らかいもの(豆腐やこんにゃく)に刺し、
寺社に奉納したり、海や川に流したりして供養したといいます。
また、供養するのと同時に、裁縫の上達も願っていたのだとか。
現代では、家事のひとつとして針仕事を行うことが少なくなり、
『針供養』を行う家庭はあまりないと思いますが、
服飾関係の企業や教育機関などでは今でも、
大切な行事として取り入れられていますよ。
(ゆうぐさんによる写真ACからの写真)
★こんなモノまで?!“〇〇供養”
一方、時代に即して供養されることが多くなったモノもあるようです。
ここからは、“針”以外に供養されている様々なモノの中から、
近年ならではの“〇〇供養”をいくつかご紹介したいと思います!
・携帯電話供養
今となっては四六時中、肌身離さず持ち歩く存在になったがゆえ、
愛着以上のものを感じて、捨てるに捨てられない人が増えているのだとか。
実際に筆者も、歴代の携帯電話たちをなかなか捨てられずにいます(汗)
・ロボット供養
これは主に、ソニーが生んだ犬型のロボット「AIBO」の供養をいいます。
修理部品として解体されるロボットなどを寺社で供養するのだそうですが、
これからの時代、このようなロボット供養は、
ますます増えてくるのかもしれませんね。
・免許供養
車の運転が難しくなった高齢者の自主的な運転免許返納を促すため、
福井県のあるお寺では、読経により免許が供養されているそうです。
免許を返納した本人も一緒に読経し、
長い歳月を一緒にした免許に感謝の気持ちを伝えます。
以上、ご紹介したモノの他にも様々なモノが供養されていますが、
そのどれもが主に、寺社などで供養された後、
お焚き上げ(焼却)されることが多いようです。
(アオウミガメさんによる写真ACからの写真)
★人生にまでリンクする、モノとの付き合い方
いかがでしたでしょうか。
はるか昔から、本当に様々なモノが供養されていることに驚きましたが、
そのどれもが、モノを最後まで大切にしたいという気持ちの表れでした。
これは“モノ”というより、一緒に生きる“仲間”だと
考えられてきたからこその行動なのかもしれません。
また、こうしたモノとの付き合い方は、
人との付き合い方や仕事での選択・決断、
自分の人生との向き合い方にもリンクする、とも言われています。
だからこそ、この“最後まで大切にする”という気持ちは、
どんな時代であれ、常に持ち続けたいものです。
筆者もまずは、普段の生活で使っている様々な道具たちに、
意識して、感謝の気持ちを伝えることから始めたいと思います!
みなさんもぜひ、今回の『針供養』の日をきっかけに、
身の回りにあるモノとの付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか?
(にゃんとびえっちゃんさんによる写真ACからの写真)
≪参考≫
・千葉日報
・産経新聞
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