オランダの教育法「ピラミッドメソッド」
みなさん、こんにちは!
気付けば5月も最終週ですね。
5月は新元号がスタートしたり、長いゴールデンウィークがあったりと、
なにかと賑やかな月になりました。
ところでみなさんは
「ピラミッドメソッド」という言葉を聞いた事がありますか?
ピラミッドメソッドとはオランダで取り入れられている教育法で、
近年日本でも注目されています。
今回はそんなピラミッドメソッドについてご紹介いたします!
「ピラミッドメソッド」ってどんな教育法?
ピラミッドメソッドは、3~6歳を対象としたオランダの幼児教育法で、
子供の自主性、つまり「自分で選択して決断する力」を育む教育法だと
言われています。
オランダでは子供の学力が高く、また子供達の幸福度も高い
というデータがあることが理由で、このピラミッドメソッドが
世界的に注目されています。
最近では日本でもピラミッドメソッドを取り入れた保育園があります。
ピラミッドメソッドの4つの基本概念
ピラミッドメソッドには、土台となる4つの基本概念があります。
1.子供の自主性(やる気)
子供が自らやってみたいという「やる気」を持つ事が大事だ
と考えられています。
やる気を引き出すためには、子供の「認められたい」という
養護的欲求が満たされている必要があります。
2.保育者の自主性(働きかけ)
保育者は子供に対して、
安心できる環境とそれぞれの子供にあった働きかけをしていきます。
そうすることで、子供は安心して自由にのびのびと遊んだり、
学ぶ事が出来ます。
3.寄り添うこと
子供の自主性を育むには、親と子供との良好な信頼関係が重要です。
親が寄り添う事で子供の自己肯定感や人を信頼する気持ちを育てます。
4.距離をおくこと
目の前にあることだけではなくて、目に見えない抽象的な世界についても
考える学びが、子供が成長する上で大切だと言われています。
そうすることで、想像力や表現力を養うことができます。
実際にはどんな事をやっているの?
では、ピラミッドメソッドを取り入れているところでは
実際にどんな事をやっているのでしょうか?
ここではその代表的な例をご紹介いたします!
・遊びの場所を分ける
子供が自主的に遊べるようにするために、遊びの場所を分けます。
例えば、ブロックコーナーや絵本コーナーなど、
見ただけでどんな遊びをするのかが分かるように
部屋をパーテーションなどで区切ります。
この目に見える形で遊びを準備する事が、
子供の自主性を養うために重要だといわれています。
・プランニングボード
プランニングボードとは、部屋にある全ての遊びのコーナーを
写真で表したものです。
子供達は遊ぶ前に、自分の名札を遊びたいコーナーの写真に貼ってから
遊び始めます。
こうすることで、自分で選択するという力を養うことができます。
・プロジェクト
プロジェクトは月ごとに1つのテーマを決めて、
長い期間遊びとしてそのテーマを取り入れる取り組みです。
テーマは、大きさ、数、色と形など全部で11個あります。
テーマを決める事で、遊びや学びの中で
一貫性のある概念を学ぶ事が出来ます。
いかがでしたでしょうか?
ピラミッドメソッドには、子供の自主性を育むヒントがたくさんあります!
ぜひご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか?