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ノーベル賞理論を子育てに応用!?『ナッジ』とは

みなさん、こんにちは!


今日は、二十四節気のひとつ“立冬(りっとう)”です。


いよいよ始まる冬に向けて、暖房器具などの準備は万全でしょうか?


ちなみに、毎年“亥の月亥の日”は「こたつ開き」の日とされていて、


この日に暖房器具を出すと、火災が起こらないのだとか。


今年の“亥の月亥の日”は、11月6日(日)と


11月18日(金)だそうですよ。


冬支度がまだの方は、18日(金)に出すと良いかもしれませんね!


pochiiiさんによる写真ACからの写真)


ところでみなさん、『ナッジ』という言葉を聞いたことがありますか?


「行動経済学」に含まれる理論のひとつで、


2017年にノーベル経済学賞を受賞して以来、世界中で注目されています。


そしてなんと、この理論が子育てにも応用できるというのですが、


一体どういうことなのでしょうか。


今回のママ職ブログでは、『ナッジ』について探っていきたいと思います!



★“無意識”の行動心理


そもそも『ナッジ(Nudge)』とは、


直訳すると「(ヒジで)小突く」という意味で、行動経済学では、


「命令ではなくヒジで小突くようにそれとなく気付かせて、


好ましい行動へ誘導する」というようなことを指しています。


ささやかなきっかけを与えることで人の行動を変えてしまうことから、


『ナッジ』は“現代の魔法”ともいわれているのだとか。


そして実は、私たちも既に“現代の魔法”にあやつられています!


例えば、駅のホームやスーパーのレジ付近にある足跡シール。


無意識にその足跡に合わせて並んだり、間隔を空けたりしますよね。


また、以前、DJポリスによって混雑が緩和されたことがありましたが、


これは、良心にさりげなく訴えて人々の自主性に委ねるスピーチが


まさしくナッジ理論なのだそう。


(猫山八郎さんによる写真ACからの写真)



★子育てに応用して、親も子もストレス軽減!!


では、子育てにはどのように応用できるのでしょうか。


すでに実践しているご家庭も多く、ネット上には様々な方法が


取り上げられていましたので、ここからはその一部を、


よくある場面ごとにご紹介したいと思います!



【歯磨きしてくれなくて困った!!】


「歯磨きの時間だよ~」といった声かけをするのではなく、


「今日はブドウ味とイチゴ味(歯磨き粉)、どっちにする?」など、


歯磨きを“しない”という選択肢を無くす方法。


こちらは我が家でも実践したことがありますが、とても効果的でした!


同じように、「オムツはいて~!」という代わりに、


「どっちの足からオムツはく?」というような応用もできますね!



【お風呂から出てくれなくて困った!!】


おふろでのおもちゃ遊びに夢中になってなかなか出てくれない時、


お風呂の外に珪藻土バスマットを用意しておいて、


そこに足あとを付けてもらう方法。


「早く出てー!」というよりも、「足あとつけて~♪」という方が、


親も子もストレスになりませんよね。


他にも、寝る時間になってもなかなか寝室に来てくれない時には、


リビングなどの電気を消していき、寝室へ誘導する方法も


効果があるそうですよ。


プルーストさんによる写真ACからの写真)


【トイレに行きたがらなくて困った!!】


トイレの底に的となるシール等を貼り付けることで、


そのシールを狙って用を足すようになり、結果的には


汚れが拡散することも防ぐことができるのだとか。


この方法は、海外の公衆トイレでよく取り入れられているようです。



【本を好きになってほしい!!】


子どもの目線の高さに本棚を設置して、さらに表紙が見えるように


絵本を配置する方法。


毎日絵本の表紙が視界に入ってくるので気になって、


自然と絵本へ手が伸びることを狙います。


絵本の表紙は絵画のように飾ることもできるので、一石二鳥ですね♪



【子育て番外編】


千葉市では、男性の育休取得に向けたナッジに取り組んでいるのだそう。


その方法は、「何も申請しなければ育休を取得する」ということを


デフォルト化し、取得しないことに説明責任が伴うようにするというもの。


その結果、育休取得率は、2013年度の2.2%から


2019年度には92.3%と大幅に上昇。


男性の育休取得を「あたりまえ」に変えた、素晴らしいナッジですね!


(とりすたーさんによる写真ACからの写真)



いかがでしたでしょうか。


『ナッジ理論』という言葉だけ聞くと難しそうなイメージですが、


実際はとても簡単に取り組める内容です。


とはいえ、全ての子どもたちに、


同じような効果があるというわけではありませんので、


普段からよくお子さんを観察しながら、


様々な方法を試してみてくださいね♪



≪参考≫



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