ちょっと意外？！学校行事の起源とは？
みなさん、こんにちは！
今年はコロナ禍になってから
様々な学校行事が出来るようになってきましたね。
まだまだ縮小されていることもありますが
それでも、子どもたちにとって
やっと学校生活の思い出が出来るようになったのは
親としても嬉しく思います。
そんな学校行事ですが私たち親世代も
子どもの頃からあるのが当たり前のように過ごしてきましたが
起源などはあるのでしょうか？
そこで今回は、そんな学校行事の起源を探ってみたいと思います。
●そもそも学校行事とは？
学校行事とは文部科学省HPによると
『学校行事を通して望ましい人間関係を形成し、
集団への所属感や連帯感を深め、公共の精神を養い、協力して
よりよい学校生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育てること』
が目標とされています。
その内容は主に5つに分けられています。
１．儀式的行事
入学式や卒業式、始業式、終業式といった
節目に行われる行事のことです。
２．文化的行事
展覧会や、学芸会、学習発表会、文化祭などがこれに該当します。
音楽鑑賞会や講演会なども含まれます。
３．健康安全・体育的行事
すぐに思いつくのが運動会ですよね。
その他にも、身体測定や避難訓練があります。
４．旅行・集団宿泊的行事
修学旅行（移動教室・林間学校など）がこれに該当します。
他に遠足や校外学習があります。
５．勤労生産・奉仕的行事
これはなかなか想像しづらいですが
地域の清掃活動などのボランティア活動のことです。
また、コロナ禍になってからはあまり実施されていないようですが
職場体験などもこれになります。
それでは、これらの学校活動の中から
メインともいえる学校行事2つの起源をご紹介します！
●運動会の起源
まずは秋にやることが多い運動会！
最近では春に行う学校も多いですが
運動会の起源はいったい何でしょうか？
運動会の起源は諸説あるようですが
1874年（明治7年）3月に東京築地の海軍兵学校で開催された
『競闘遊戯会』というものが日本初の運動会だという説が
良く言われているようです。
イギリス人教師によって導入されたと言われており
競技内容は徒競走や玉投げ（玉入れ）といった
現在の運動会でも行うものもあったようです。
これを取り入れ、『運動会』という名前にしたのが
なんと東京大学！
その後、初代文部大臣の森有礼が
全国の学校へ広げていったのです。
ただ、その頃は学校に広い運動場がなかったので
神社や地域の広場といった場所を使っていました。
そのため、学生だけではなく地域の方も参加することもあり
お祭りといった感じが強かったようです。
運動会が今まで秋に行うことが多かった理由も
ここにつながっているようで
秋祭り（豊作の祝い）と共に行っていたり
東京オリンピック開催（10月）を記念して作られた
体育の日に合わせていたといった理由から
秋開催が多かったようですよ。
●修学旅行の起源
こちらも説はいくつかあるようですが
1886年（明治19年）2月に東京師範学校が千葉県で行った
『長途遠足』が起源とすることが多いようです。
ただ、この長途遠足は軍隊式だったとのことで
今の修学旅行からは想像つきませんが軍事訓練もあったようです。
『修学旅行』という言葉は
この年の12月に東京師範学校の同窓会が発行した
『東京茗溪会雑誌』の記事の中で
修学旅行という言葉が使われているのが始まりだと言われています。
その後、1888（明治21）年8月、
文部省が尋常師範学校設備準則を定め
ここに修学旅行について明記したことにより
全国の学校へ広がっていったのです。
とはいえまだまだ全国で実施されていたわけではなく
参加できる生徒も少なかったとか。
1958年（昭和33年）に学習指導要領が改訂され
修学旅行が学校行事の中の教育活動のひとつになったことで
法規上明確なものとなりました。
意外と近年のことでビックリですよね！
いかがでしたか？
運動会も修学旅行も、意外な歴史がありましたね。
どちらも、きっかけは様々ですが
ひとつの行事をみんなで行うことで
仲間や地域の人たちとのつながりも増え
まさに、絆や連帯感を感じられるものですね。
現在中学・高校の3年生のお子さんは
コロナ禍になってからの入学で
学校行事をまともに過ごせなかったことが多いと聞きます。
最後の学年で、今の学校で過ごすのもあと少しですが
運動会や修学旅行だけではなく、その他の学校行事も含め
思い出がひとつでもたくさん残せることを願っています。
【参考】
