開運招福☆意外と知らない『七福神』のルーツとは?
みなさん、こんにちは!
明々後日には二十四節気の「大寒」を控え、
いよいよ冬も本番ですね。
今しか見られない景色を楽しみつつ、
この寒さを乗り切りましょう!
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(写真ACからの写真)
さて、前回のブログに少し関連するのですが、『神様』と言えば、
みなさんは具体的にどんな神様を思い浮かべますか?
年始によく見かける年賀状や福袋、ポチ袋などには、
『七福神』がよく描かれていると思います。
これは、『七福神』が縁起の良いものとされているためなのですが、
いつから、どうしてそうなったのかについては、
意外と知られていませんよね。
そこで今回のママ職ブログでは、『七福神』にスポットをあてて、
そのルーツや由来について掘り下げてみようと思います!
『七福神』についての知識を深めれば、よりご利益を授かるかも?!
ぜひ、最後までご一読ください♪
★実は、国際色豊か?!
まずは、みなさんご存知の部分も多いかと思いますが、
『七福神』のメンバー紹介から始めたいと思います!
・恵比寿(えびす)…釣り竿と鯛を持つ
七福神のなかで唯一、純粋な日本の神様です。
日本神話のイザナミとイザナギの間に生まれた子供(ヒルコ)とされ、
大量豊作、商売繁盛のご利益があると言われています。
・大黒天(だいこくてん)…打ち出の小槌と大きな袋を持つ
もともとはヒンドゥー教の神でしたが、日本に伝わった際に、
日本の神様・オオクニヌシ(大国主)と結びついたとされています。
五穀豊穣のご利益があると言われています。
・毘沙門天(びしゃもんてん)…兜を身につけた姿
こちらもヒンドゥー教の神様で、
武運や財宝の神様として日本に伝わりました。
いかめしい顔つきをしていることから、
福を呼ぶだけでなく、厄除けの役割も果たすとされています。
・弁財天(べんざいてん)…琵琶を持つ女神
七福神のなかで唯一の女神です。
インドの神話に登場する、水と芸術・学問を司る神様がモデルとされ、
音楽や芸能、学問成就、財運などにご利益があると言われています。
・寿老人(じゅろうじん)…長い頭に白いひげで、桃を持つ
もともとは中国の道教の神様で、
見ると寿命が延びると言われる南極星の化身とされています。
長寿延命や諸病平癒などのご利益があると言われています。
・福禄寿(ふくろくじゅ)…長い頭に白いひげで、鶴や亀を従える
こちらも、中国の道教の神かつ南極星の化身とされていて、
由来や特徴が似ている寿老人と1柱に合体されることもあります。
子孫繁栄や財運招福、健康長寿などのご利益があると言われています。
・布袋尊(ほていそん)…太鼓腹で、堪忍袋を担いだ姿
七福神のなかでは唯一実在した人物で、
中国の禅僧がモデルとされています。
笑門来福や夫婦円満などのご利益があると言われています。
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(acworksさんによる写真ACからの写真)
ここでみなさんにぜひ注目していただきたいのは、
それぞれの神様の出身地です。
全て日本の神様かと思いきや、7柱中6柱がインドや中国の出身でした。
出身地も宗派も違う神様を、ひとつのグループにして信仰するのは、
日本ならでは、と言えるのかもしれませんね。
ではなぜ、このように国際色豊かな神様たちが一緒になって、
人々に信仰されるようになったのでしょうか?
★はじまりは、京都の商人
『七福神』の起源には諸説ありますが、室町時代にまで遡ります。
その頃は、朝廷の指導力が低下していたとされており、
人々が将来に不安を感じていたという背景がありました。
そんな中、“困った時の神頼み”といったところでしょうか、
自分の才覚だけで財産を築いたとされる京都の商人たちが、
しきりに福の神を信仰するようになった、と言われています。
さらに、商取引の場では、いくつもの才能が必要になることから、
武芸の神、学問の神、芸能の神など複数の神を信仰していたのだそう。
また、なぜ“7”という数字になったのかについては、
仏教の「七難即滅七福即生(しちなんそくめつしちふくそくしょう)」
という、七難を消滅すれば七福が生ずるとの考えや、
中国の「竹林の七賢(ちくりんのしちけん)」という昔話などが、
由来になっていると言われています。
ちなみに、七福神と言えば“宝船”に乗っているイメージがありますが、
これはかつて、
「海の果てには神様が住んでいて、幸せは海の果てからやってくる」
と考えられていたため、とされているそうですよ。
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★子どもたちに伝えるには?
このように、長い間ずっと親しまれてきた日本の文化は、
できれば子どもたちにも伝えていきたいものですよね。
ここで、お子様と一緒に読んでいただきたい、
おススメの絵本をご紹介したいと思います!
・『どんぶらどんぶら七福神』
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(こぐま社ホームページより)
文:みきつきみ 絵:柳原良平 出版社:こぐま社
調子の良い数え歌で七人の神様を紹介し、
最後はみんなに福を届けるため船出しをする、というお話。
リズミカルに読めるので、小さなお子様でも一緒に楽しめますよ♪
この他にも、『七福神』を題材に書かれた絵本は様々ありますので、
ぜひ探してみてください!
また、お子様が小学生以上の場合は、絵本の他に、
一緒に“七福神めぐり”へ出かけるのも良いかもしれません。
“七福神めぐり”とは、『七福神』を祀っている寺社を巡拝し、
開運招福を祈願する行いのことですが、
最近では、七福神の御朱印を集めることが人気なのだそう。
下記サイトなどに、全国の“七福神めぐり”コースが紹介されています。
ぜひ参考にされ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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(まるうさんによる写真ACからの写真)
いかがでしたでしょうか?
日本にたくさんいらっしゃる神様の中でも、
特に馴染み深いと思っていた『七福神』ですが、
意外と知らないことが多くありましたね。
今年はぜひ、ご家族で一緒に絵本を読んだり巡拝したりして、
楽しみながら“開運祈願”してみてはいかがでしょうか。
≪参考≫
・こぐま社